最近小学2年生の娘が太ってきました。しょっちゅう食べ物を欲しがりますし、さらに食べ方も汚いです。一度にたくさん物を口に含みますし、よく食べ物も落とします。
仕事から早く帰ったら一緒にお風呂に入るのですが日に日にお風呂からあふれるお湯の量が増えている気がします。 もちろん私は娘が大好きです。
そんな娘に関する出来事です。 私は休みの日に10時近くまでゴロゴロしている事が多くあります。 その日も目は覚めていたのですが布団の中にくるまりスマホを触っていました。 娘は私より早く起き朝食を済ましていました。私がゴロゴロしていると娘が私の枕の側まできて座って3DSをし始めました。 おはようと挨拶するために娘の顔を見上げました。 私は驚愕しました。
そこには40代半ばの子育てにひと段落した二重あごの主婦が座っていたのです。
時空がねじれてしまったのでしょうか。 私はびっくりして飛び起き再度娘をみつめました。そこには私の可愛い娘が座って3DSをしています。胸をなでおろし、また寝転び娘を見上げました。
そこにはやはり40代半ばの子育てにひと段落した二重あごの主婦が座っていました。
我が家には42歳の子育中の妻と、下から見上げると40代半ばの子育てにひと段落した二重あごの主婦に似た8歳の娘がいます。
いいえ、もちろん私は娘が大好きです。
1月13日は私の誕生日です。その日は私と妻の休みが合ったため妻が「お祝いをしてあげるから好きなものを食べに行こう」と言ってくれました。
家から車で30分くらいの距離にお気に入りの焼き肉屋があるので、家族でその店に行く事にしました。 店に行く途中の車内はいつものように私の軽快なトークで大盛り上がりです。 トークの大きな花火を打ち上げました。
今日もたらふく笑いを取ったなと店についてニヤニヤしながら食事をしていた時に妻に言われました。
「何か面白い話してや。」
妻は記憶喪失にでもなったのでしょうか?店に来るまでにどれだけ大爆笑をとったか忘れてしまったに違いありません。
「ちょっと待てよ、ここに来るまでにどれだけ笑い取ったか忘れたん?すごく笑ってたやん、俺の軽快なトークで笑いの爆発を起こしたやろ。」
妻の記憶を呼び覚ますために私はそう訴えかけました。 それを聞き妻が静かに答えました。
「あれは苦笑いよ、ここ2~3年は面白いトーク聞いてないよ。私の周りは不発弾だらけよ。」
私は今の今まで妻にトークの花火を見せていたと思っていましたが、実際は内戦が終わったばかりのような危険地帯に妻を追い込んでいたとは全く気付いていませんでした。 世界中の戦争が終わりますようにと願った誕生日の出来事でした。
とある休みの日に娘に言われました。
「ねー、ねー、パパ。じゃんけんしよ。私パーだすからパパはグー出して。」
私はいいました。「最初から何を出すか分ってたら面白くないじゃん。」
その時私の頭の中に電流が流れました。そうだ人生と一緒だ、人生もどうなるかが分かってたら全く面白くない。人生は何が起こるかわからないから面白いんだ。レールに乗った人生なんて面白くない、激動の人生を送るから面白いんだ。 男として生まれたからには何かを成し遂げないといけない、名を残さないといけない。 安全で無難な道を望んでいるのか?それともリスクを冒して偉大になりたいのか? 成功の反対は失敗ではなく、やらない事だ。 その日一日私は感慨にふけっていました。
夕方妻が仕事から帰ってきて私は妻に今日あった出来事、それに対して思った事を伝えました。 「娘がじゃんけんをしようと言ってきたんよ。私パーだすからパパはグー出して。その時気づいたんよ、人生と一緒だって・・・。どうなるかわかってるか人生なんか面白くないよな。」
その言葉を聞き妻は言いました。
「あんた暇なんやな、トイレ掃除してくれんかな?」
「・・・うん。」
無難な人生歩んだほうがいいなと思った一日でした。 公務員試験受けようかな・・・・。
家族の日常の中にあるちょっとした笑いのあった出来事、小ネタを書き綴っています。