長崎旅行

今年の夏休みに家族旅行で長崎に行ってきました。

私と妻と娘、私の兄と母の5人での旅行です。

私の兄も岡山に住んでいるので母以外の4人は新幹線で福岡まで行き、福岡から長崎までは特急で行きました。

母は愛媛から大分までは船で、大分から長崎までは高速バスで移動し長崎駅で合流しました。

それから私たちは軍艦島に行く予定を立てていたため長崎駅からタクシーで10分位の所にある軍艦島に向かう船着き場に行きました。

その日は台風が来ているかのようなもの凄い大雨が降っていました。

船で約40分かけ軍艦島に着き無事に上陸する事ができました。すると上陸とほぼ同時に雨が止み空が晴れ渡りました。

そこからガイドについていき軍艦島の説明を受けました。軍艦島にある建物は長年の間、人が住んでいない為廃墟になっています。

雨も止み廃墟になった建物が良く見え、建物はとても壮大で炭鉱の町が時代の流れに左右された趣を感じ私は感慨にふけっていました。

すると兄が言いました。

「愛媛の実家のあたりと同じ感じやな。」

それに答えて母も

「あんまり実家と変わらんね。」

娘も調子にのって言ってきました。

「ここ愛媛?」

いやいや全く違います、世界遺産に登録されたのは愛媛の私の実家ではないはずです。

お金を出して実家の周りの風景を見せられるなんてたまったものではありません。

ガイドの説明が終わった後船で戻り、長崎駅近くにとったホテルに向かいました。

私がとった部屋はお風呂とトイレと洗面台が一緒になっているユニットバスの部屋です。

私が洗面台で顔を洗っていると唐突に娘が入ってきました。

「どうしたん?」

いきなり入ってきた事に少しびっくり娘に尋ねました。 娘は私の顔を見て真面目な顔で言いました。

「やっと二人きりになれたね。」

ただただ気持ち悪く感じていると娘はトイレに座りいきなり大便をしだしました。 私は脱兎のごとく部屋を飛び出しました。

お母さん、どうやら娘は順調に成長しているようです。

英会話

私の仕事が早く終わる日は家族と一緒に食事をします。

早い時は18時過ぎには帰れます。

妻も子供を学童に迎えに行って帰ってくるため多少時間の前後はありますが18時30分頃に帰ってきます。

そこから妻がコーヒーを飲み一休みしてから料理を始めます。

その日は私も早く帰った事もあり妻と一緒に台所に立ちました。

私が唐揚げを揚げていると娘が話しかけてきました。

「パパ、トマト切ってね。」

私は聞こえていましたが何気なく聞き返しました。

「えっ?」

「Tomato(トォメィト)」

娘は帰国子女ばりの発音で返してきました。

それから私は唐揚げを揚げた後、冷凍食品のフライドポテトも揚げていました。

娘は私の近くに来ていいました。

「お腹減ったから先にポテト食べていい?」

私は再度聞き返しました。

「えっ?」

「Poteto、Furaidopoteto(ポテイト、フライドポテイト)」

アメリカ帰りのビジネスマン並みの発音です。

その後、料理の準備ができ私はちゃぶ台に料理を並べていました。

娘はTVを見ていましたが妻に用事があるらしく妻に話しかけました。

「お母さん」

お母さんの英語バージョンをどういった風に言うのか気になり私は娘に聞き返しました。

「えっ?」

「Shibou no Katamari(シボォウノ カタマーリ)」

イギリス生まれかと思わせられる位の完璧な英語です。

娘を日本から出さないでおこうと決めた一日でした。