1時間で3回

日曜日に家族で栗拾いに出かける事になりました。

生まれて38年になりますが栗を拾いに行くのは初めてです。

私が7時ごろに起きると妻はもう起きていました。

私はいつも朝食を食べない為、起きてすぐ歯磨きをしてお出かけ用の服に着替えました。

お気に入りの黒い服を着ましたが毛玉が多くついており少し気になりました。

「ねーねー、毛玉ってどうやって取るの?」

「コロコロで取ったら、コロコロどっかに置いてなかった?」

朝一起きてすぐのボケるポイントが見つかりました。

「コロコロって粘着カーペットクリーナーの事?」

私がボケると妻は怒って私の頭をはたきました。

「昨日まであんたもコロコロって言ってたが!」

私はコロコロで毛玉をとっていましたが粘着力が弱いのか中々毛玉がとれません。

それを妻に伝えると押し入れから毛玉取り機を取り出し私の服にかけてくれました。

私の服に熱心に毛玉取り機をかけている妻はとても楽しそうでした。

「毛玉取りって楽しい?」

「こういう仕事って結構好きなんよ。」と妻は答えました。

「食べる事しか楽しみがないのかと思っていた。」

妻は私の頭をはたきました。

「少しは黙っとれんのか!」

無事毛玉がとれ、出かける準備をしていると妻が最近TV番組で見た芸能人の話をしてきました。

「芸能人の〇〇って前にTVに出てた時に腕を見たら薄いんやけど切り傷があったんよ。あの人凄いネガティブだからもしかしたら何かあって自分で傷つけたんかな?」

その話を聞き私は妻に答えました。

「でもあなたも足に薄い切り傷があるやん。」

妻は私の頭をはたきました。

「これは肉割れじゃー、この恥知らずが!」

朝起きてたったの1時間で頭を3回はたかれました。

次は朝起きて1時間で5回を目指してみようかと思います。

ギネス記録いけるかな・・・。

素敵な言葉

今年の夏休みに妻の従妹が我が家に遊びにきました。

駐車場が1台しか止めれない為、我が家の車を近くのコインパーキングに止めました。

従妹が帰った後にコインパーキングに車を取りに行く事になりました。

「車を取りに行くけど一緒に行く?」

妻が珍しく私を誘ってきました。

私は二つ返事で行く事にしました。

外に出ると夕暮れ時で空が真っ赤に染まっていました。

普段二人で外に出る事もあまり無いため残念ながら何故か貴重な時間に思えてきました。

コインパーキングまで歩いて10分程です。

私は空を見上げながら妻に言いました。

「夕焼けって綺麗だね、一瞬だから美しい。人生と一緒。」

妻はその言葉を聞きため息をついて言いました。

「やっぱり一人で行けばよかった。」

とりあえずその言葉を無視し、駐車場に着き車に乗り込みました。

私が運転し、妻は隣に乗り込みました。

車は大きく左に傾きたい所を我慢しているようです。優秀な車です。

帰りの運転中私は妻と二人で出かけた事が楽しくなり自然と顔が微笑んでいました。

妻はそれを見ていいました。

「何ニヤニヤしとん。」

妻に二人で出かけた事が楽しいというのは少し気恥しいと思い少し私は濁しました。

「いや何ていうかな、今日という日が楽しいから。」

それを聞き妻は窓の外を見つめながら言いました。

「やっぱり一人で行けばよかった。」

どうやら妻は先天性の『素敵な言葉アレルギー』にかかっているようです。

私の妻の機嫌を取るのは本当に難しいと思う今日この頃です。

下ネタ

娘は小学3年生になり9月で9歳になりました。

子供の成長は本当に早いです。

生まれた時から娘をよく携帯で動画でとっており、娘が4歳の時に動画をつなぎ合わせてDVDを作成しました。

最近そのDVDを久しぶりに見てみました。

娘が初めて歩いている所や包丁で野菜を切っている姿、シャボン玉で遊んでいる姿など全てがとても愛らしく映っていました。

そのDVDを作成してもう5年が立ち娘の9歳になった記念に5歳~9歳までのDVDを作成しようと思いパソコンに保存している動画を確認してみました。

5歳位からの動画は小さいころと比べて撮影した動画の数はそんなに多くはなかったので1つ1つ動画の確認をしてみました。

すると何という事でしょう。

動画の8割は下ネタです。

素っ裸で映っていたり、撮影中にいきなりお尻を出してきたり、アキラ100%のモノマネをしたりしていました。

これでは動画が作成できません、両親も祖父母も娘自身も見たくない事でしょう。

私は娘の品のなさに少し落ち込んでしまいました。

その日は休みだったため娘が学童保育から帰ってきた後、一緒にお風呂に入りました。

私が先にお風呂から出て寝室でクーラーをかけて一息ついていた所、娘が裸でびしょ濡れのまま寝室に入ってきました。

そして私の布団の上でウンコをする真似をしました。 昼間の動画の件もあり私は娘に怒りました。

「アホか、品がないよ。昔撮った動画を今日見てたけど全部下ネタやったよ。」

その言葉を聞いて娘は憤慨して言いました。

「パパに教育された結果がこれよ。」

「パパが下ネタするから私もやりたい、やりたいってなったんよ。」

娘の品のなさは私の教育の賜物だったようです。

明日から毎日滝に打たれて自分を見つめなおそうと思います。