今年の夏休みに妻の従妹が我が家に遊びにきました。
駐車場が1台しか止めれない為、我が家の車を近くのコインパーキングに止めました。
従妹が帰った後にコインパーキングに車を取りに行く事になりました。
「車を取りに行くけど一緒に行く?」
妻が珍しく私を誘ってきました。
私は二つ返事で行く事にしました。
外に出ると夕暮れ時で空が真っ赤に染まっていました。
普段二人で外に出る事もあまり無いため残念ながら何故か貴重な時間に思えてきました。
コインパーキングまで歩いて10分程です。
私は空を見上げながら妻に言いました。
「夕焼けって綺麗だね、一瞬だから美しい。人生と一緒。」
妻はその言葉を聞きため息をついて言いました。
「やっぱり一人で行けばよかった。」
とりあえずその言葉を無視し、駐車場に着き車に乗り込みました。
私が運転し、妻は隣に乗り込みました。
車は大きく左に傾きたい所を我慢しているようです。優秀な車です。
帰りの運転中私は妻と二人で出かけた事が楽しくなり自然と顔が微笑んでいました。
妻はそれを見ていいました。
「何ニヤニヤしとん。」
妻に二人で出かけた事が楽しいというのは少し気恥しいと思い少し私は濁しました。
「いや何ていうかな、今日という日が楽しいから。」
それを聞き妻は窓の外を見つめながら言いました。
「やっぱり一人で行けばよかった。」
どうやら妻は先天性の『素敵な言葉アレルギー』にかかっているようです。
私の妻の機嫌を取るのは本当に難しいと思う今日この頃です。