散髪したのに

私はいつも駅前の散髪屋で髪を切ってもらいます。しばらく散髪に行っていなかったため髪が伸び放題になり前髪が長くなり口に届く位までの長さになっていました。この長い髪のままではモテません。

私はモテモテになりたいのです。(37歳既婚者、子供あり)

散髪屋に行き思いきって髪を眉毛の上位まで切り、横側も耳を出す程度まで短くし、更に美容師さんのお薦めもありツーブロックにしました。

髪を切った後に会社に行くととても評判が良く、「爽やかですね」「髪型可愛いい」「後ろの部分も可愛い」等5~6人の女性社員から褒めてもらいました。

これは妻と娘に自慢しないといけません。

私は家に帰ってすぐ自慢しました。

「皆から髪型褒めてもらったんよ。」

それを聞いて妻が言いました。

「何か前髪変よ。」

私は言い返しました。

「でも皆から褒めてもらったんよ。」

「髪切ったくらいで褒めてもらえるか、言ってもらったとしてもどうせ2~3人やろ。」

反応が悪い事この上ありません。

「もっといっぱい言ってもらったわ。」

「じゃあ私あんたの会社に行ってアンケート取ってくるわ。」

どうやら妻の精神はねじ曲がっているようです。

仕方ありません、娘に自慢するしかありません。

娘はその時DSに夢中になって遊んでいました。

娘の手を止め私はいいました。

「パパな、会社の人に髪切って皆からほめてもらったんよ。髪型格好いいやろ。」

娘は私を見て言いました。

「髪切って不細工になりやがって。」

どこで娘の育て方を間違えてしまったんでしょうか?

これは私の責任ではありません、ええそうです、妻の責任です。

神に誓って私の責任ではありません。

 

シーソー

私の妻は女性にしては身長が高いです。168cmあり、私とは1cmしか変わりません。

それなのに体重は40キロ台とモデル体型で私の自慢の妻です。

2か月程前に妻と娘と公園に遊びに行きました。娘ももう8歳になりますが公園がいまだに好きでよく遊びます。

「パパ、シーソーしよう!」娘が声をかけてきました。

私も娘とシーソーに乗り楽しく遊びました。

妻が手持無沙汰にしていたので声をかけました。

「たまには一緒に乗ろうや。」

娘と向かい合わせでシーソーに乗っていたため娘に降りてもらい妻と向かい合わせでシーソーに乗りました。

すると不思議な事に私の体が浮き上がってきました。

私の体重は56キロです。

「えっえっ」私は驚きを隠せませんでした。妻は引田天功の弟子ではなかったはずです。

これは妻に確認しないといけません。

「あの何故か体が浮き上がってしまったんやけど・・」

妻は憤りながら言いました。

「シーソーが壊れとるんよ!」

シーソーが壊れていたか、最近は鉄アレイが流行っているから妻がバッグに鉄アレイでも入れていたのではないかと思われます。

パパの歌

日曜日の昼間、娘の勉強を見ていた日の出来事です。いきなり「パパの歌を歌ってあげる。」と娘がいいました。あまり歌を歌ったりする事がなかったので少し嬉しくなりました。「じゃあお願い。」と期待を込めていいました。

「じゃあ歌うね。」と言い娘が歌いだしました。

「酒のんでー、酒のんでー。どぶに落ちて怪我してお母さんに怒られてー、世界中の女から使えない男と言われて。それにそれに結婚もできない。」

普段どんな風に娘に見られていたんだろうか・・・。

初めての救急車

私は酒が大好きです。夏の日の出来事です、会社の仲間と皆でビアガーデンに行きました。

仲のいい10人くらいで行き楽しく飲みました。私は調子に乗って10杯位のみフラフラになりました。解散した時間が遅く帰りの電車もバスもありませんでした。私の家はその店から歩いて1時間ほどかかるのですが、あまり持ち合わせもなかったため歩いて帰るしかありません。酔っぱらっていい気分で歩いて帰っていました。しばらく歩き、友達からラインが来ていたため携帯を触りながら歩いて帰っていたその時です、足を踏み外し頭を強く打ちました。少しの間だけ意識を失い気づいたら全身が水浸しになっていました。頭まで水につかっており、このまま意識を失っていたら死んでしまうと思いました。どうやら足を踏み外し深めの溝に落ちてしまったようです。頭も強く打ち頭から血がでていましたが這う這うの体で何とか家に帰りました。

家に帰りシャワーを浴びその日は眠りにつきました。

次の日の朝、頭が痛くて起き上がれません。

起き上がろうとしましたが意識が飛びそうになりました。

「大丈夫?」

妻が私の傷口を確認し、傷口が酷かったらしく救急車を呼びました。

救急車が来る前もとてもしんどく、頭を押さえて呼吸があらくなりましが何とか意識はありました。

救急車が到着し、隊員の方が寝転んでいる私を担架にのせて中に運び込んでくれました。

 

人生初の救急車です。

私は上半身裸でパンツ1枚で救急車に乗せられました。

妻と娘も一緒に乗り込みました。

救急隊員が妻にいくつか質問をしました。

「いつ怪我をしたんですか?」

「どこで怪我をされたんですか?」

妻は心配そうな顔をして質問に答えていました。

私は妻に心配をかけている事をとても申し訳なく思いました。

隊員が続けて質問をしました。

「ご主人は身長何センチですか?」

「170センチです。」妻が言いました。

妻の言葉を聞き、私はここだと思いました。

少しでも妻の気持ちを和らげるチャンスです。

「違う・・・169センチ」

ピーポー、ピーポー、救急車の中が静まりサイレンの音がとても大きく聞こえました。

薄れゆく意識の状態でしたが、意識がはっきりしてきました。

救急車の中ってとても静かなんですね。