初めての救急車

私は酒が大好きです。夏の日の出来事です、会社の仲間と皆でビアガーデンに行きました。

仲のいい10人くらいで行き楽しく飲みました。私は調子に乗って10杯位のみフラフラになりました。解散した時間が遅く帰りの電車もバスもありませんでした。私の家はその店から歩いて1時間ほどかかるのですが、あまり持ち合わせもなかったため歩いて帰るしかありません。酔っぱらっていい気分で歩いて帰っていました。しばらく歩き、友達からラインが来ていたため携帯を触りながら歩いて帰っていたその時です、足を踏み外し頭を強く打ちました。少しの間だけ意識を失い気づいたら全身が水浸しになっていました。頭まで水につかっており、このまま意識を失っていたら死んでしまうと思いました。どうやら足を踏み外し深めの溝に落ちてしまったようです。頭も強く打ち頭から血がでていましたが這う這うの体で何とか家に帰りました。

家に帰りシャワーを浴びその日は眠りにつきました。

次の日の朝、頭が痛くて起き上がれません。

起き上がろうとしましたが意識が飛びそうになりました。

「大丈夫?」

妻が私の傷口を確認し、傷口が酷かったらしく救急車を呼びました。

救急車が来る前もとてもしんどく、頭を押さえて呼吸があらくなりましが何とか意識はありました。

救急車が到着し、隊員の方が寝転んでいる私を担架にのせて中に運び込んでくれました。

 

人生初の救急車です。

私は上半身裸でパンツ1枚で救急車に乗せられました。

妻と娘も一緒に乗り込みました。

救急隊員が妻にいくつか質問をしました。

「いつ怪我をしたんですか?」

「どこで怪我をされたんですか?」

妻は心配そうな顔をして質問に答えていました。

私は妻に心配をかけている事をとても申し訳なく思いました。

隊員が続けて質問をしました。

「ご主人は身長何センチですか?」

「170センチです。」妻が言いました。

妻の言葉を聞き、私はここだと思いました。

少しでも妻の気持ちを和らげるチャンスです。

「違う・・・169センチ」

ピーポー、ピーポー、救急車の中が静まりサイレンの音がとても大きく聞こえました。

薄れゆく意識の状態でしたが、意識がはっきりしてきました。

救急車の中ってとても静かなんですね。

 

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