ある土曜日の朝の出来事です。
7時前に目が覚めると娘が私の枕元に座っていました。
娘はスイカ位の大きさのビーチボールを持っていました。
目を爛爛と輝かせて私を見ています、嫌な予感しかしません。
「パパ、キャッチボールしよう!」
私は寝起きです、嫌な予感が当たりました。
「あ、あの私起きたばかりなんですけど・・。」
「パパ、キャッチボールしよう!」
全く引きません、これは運動不足で小太りの同居人に任せるしかありません。
「お母さんと遊んだら?」
「だってお母さんTV見てて遊んでくれんもん。」
こうなったら次の手段です。話題を変えて娘の気をそらしてみようと思いました。
娘は白いランニングを着ていました、話題を変えるチャンスです。
「何か今日の服装は裸の大将みたいやな。」
娘はそれを聞いて間髪入れずに言いました。
「ぼ、ぼ、僕は、キャ、キャ、キャッチボールがしたいんだな!」
あまりの返しのうまさに、その日私は娘とキャッチボールをしてから会社に行きました。
今日も我が家は平和です。