風船

娘は風船が好きです。よく風船を膨らまして私と風船を投げ合って遊びます。

そんな娘が妻と買い物に行った際に100円均一のSeriaでビーズ入りの風船を買ってきました。

膨らますと無数に入ったビーズが静電気で揺れてとても綺麗です。

娘はその風船で無邪気に遊んでいましたが私は嫌な予感しかしません。

私は未来が見えました、娘は絶対に割って片づけを手伝わされるです。

そんな私の気持ちも知らず娘は言いました。

「パパ、風船ポンポンしよう。」

6畳の座敷で娘と向かい合い、真ん中に紐でラインを引き下に落とした方が負けというシンプルなルールです。

20点先取した方が勝ちというルールを作り遊び始めました。

娘は何も考えず風船を思いきりバトミントンのスマッシュのように手でたたきつけます。

思いのほか頑丈で風船は割れません。

「パパ、まだまだやるよ。アハハ!」

割れてしまった後の掃除を考えずに娘はバカ笑いをしながら風船を思いきりたたきつけます。

30分程遊び20対13で私が勝ちました。

私は少し疲れてしまったので座敷で横になり娘は居間でゲームをするようお願いしました。

いつの間にか寝てしまい1時間ほどして目が覚めました。

娘が座敷に来て叫んでいました。

「パパ、風船割れてるよ。パパのせいよ!」

寝ている時に足の間に風船を挟んでしまって割ってしまったようです、足元には無数のビーズが散らばっていました。

「パパのせいよ、何とかして。」

夢の中で人を殺しただけなのに犯罪者になった気分です。

「わかった、片付けるからあんたも手伝って。」

娘と一緒に座敷のビーズを拾っていましたが数が多すぎて全然片づけが進みません。

「コロコロで片付けたら?」

娘が提案してきました、私は娘の提案にのり居間からコロコロを持ってきてもらいました。

コロコロを使うとあっという間に座敷に転がっているビーズが片付いていきます。

「これやったらすぐ片付くから向こうの部屋に行ってていいよ。」

「何で、私も手伝うよ。」

娘は不満そうです、私はそんな娘に本音を伝えました。

「もういい、あんたは都合のいい女よ。」

その言葉を聞き怒った娘は私につかみかかってきました。

娘を足払いで座敷の端にたたんでいる布団に投げ飛ばし私はコロコロをしました。

娘は布団から起き上がった瞬間私は再度足払いで布団に投げ飛ばしコロコロをします。

何度かそれを繰り返し、結局風船の片づけに貴重な休みの1時間をかけてしまいました。片付けが終わりましたが私の言葉に怒った娘はしばらく口をきいてくれませんでした。

Seriaさん、どうやらビーズの風船は片づけの時間と娘の仲をさいてしまう悪魔の風船のようです。

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