私はコールセンターに勤めており輪番勤務の為、土日平日関係なく休みがあります。
妻は普段土日が休みで、土曜日が仕事の時も多くあります。
そんな妻が先日、平日に有給休暇を取得し、たまたま私と休みが被りました。
娘は当然学校ですから娘が登校した後、朝食に近くのコメダ珈琲に行く事にしました。
子供抜きで一緒に出掛けたりする事は最近ほとんどしていません。
その日私は久しぶりに妻と2人で出かける事がとても楽しみで7時ごろに目が覚め、すぐ布団から飛び起き居間にいきました。
妻はいつも通り朝6時ごろに起きたらしく体育座りをして冷めて美味しくもないコーヒーをすすりながら撮りためていたTV番組を見ていました。
妻はしかめっ面で私を一瞥しTVに目線を戻しました。
「今日は素敵な一日になりそうだね。」
最高の笑顔と最高の声で妻に話しかけた所、妻はボソッと呟きました。
「気持ち悪い。」
まあこの程度の言葉に反応していたら私の妻の旦那としてはやっていけません。
私は気にせずクッションの上に座りスマホを触っていました。
それから娘を起こし、娘は朝食を食べ学校に行く準備をし7時30分過ぎに家を出ていきました。
私は出かける前に洗面所で顔を洗い鏡に映った自分の顔を見つめました。
「やっぱりカッコいいな。」
私は自分に自信を付けるために毎朝自分の容姿を褒める習慣があります。
「気持ち悪い。」
少し離れた場所から誰かの声が聞こえてきました。
私は気にせず外出用の服に着替え8時頃に妻と車で出かけました。
普段は娘と一緒に後部座席に座る妻ですがその日は私の隣に座りました。
妻が隣に乗った事に嬉しくなり心からの言葉を妻に伝えました。
「君が隣に乗るって何か新鮮だね、幸せって身近な所にあるんだね。」
「気持ち悪い。」
店に着くまでのドライブ中、外はとても晴れており青空が広がっていました。
「こんな何でもない日常を大事にしていきたいね。」
「気持ち悪い。」
コメダ珈琲に着き私と妻はモーニングサービスの手作りたまごペースト付きのトーストとアイスのミルクコーヒーを頼みました。
トーストがとても厚みがあったのですが柔らかくとても食べやすく私は2枚注文しました。
2枚目を頼む時にどこからか舌打ちが聞こえましたが気にせずに注文しました。
「朝からこんなに食が進むのは美味しいからっていうのもあると思うんだけど、楽しい時間を過ごせているからかもね。」
「気持ち悪い。」
朝起きてからコメダ珈琲で朝食を終えるまでの間に「気持ち悪い。」の言葉が合計10回聞こえてきました。
朝起きてから朝食を終えるまでに妻に「気持ち悪い。」と言われた回数のギネス記録は確か7回だったと思います。
企業努力のおかげでお得で美味しいコーヒーとモーニングを出して頂いたコメダ珈琲のレシートを見て「高い。」と呟き顔を歪め支払いをしていた妻を見つめ明日ギネスに申請してみようかなと思った出来事でした。