数日前、私は仕事が早く終わったので家に帰り娘と一緒にお風呂に入りました。
私は妻に日頃から罵倒されている精神的な疲れと体の疲れを癒すべく静かにお湯に浸かっていました。
娘は普段お風呂に入っている時もうるさく喋りかけてきますが、その日は普段より口数も少なく静かでした。
5分程お湯に浸かった頃に娘に話しかけられました。
「ねえ、パパ。いい事教えてあげようか?」
絶対良くない事だと思われます。
「いいえ、結構です。」
私は必至で断りましたが娘は気にせず話しかけてきます、何故聞いてきたのでしょうか?
「友達から聞いたんやけど学校で私の事好きな男の子が2人おるんよ。」
珍しく本当に良い話をしてきました。
私の娘の顔は十人並みですが好かれている人が2人もいるようです、さすが普段からモテモテの私の娘です。
「凄いやん、じゃあ付き合ってみたら?」
恋愛は早いに越した事はありません、早めに耐性を付けるためにも娘に付き合ってみる事を勧めました。
その言葉を聞いた娘は真剣な面持ちで言いました。
「パパ、世界にはたくさんの男がおるんよ。学校内の小さな世界に収まったら駄目よ。」
娘の小学校は全員で1200人いるマンモス校です、さすが私の娘です。
その言葉に私はとても感動しました、これは我が家の可愛くないピカチュウにも伝えないといけません。
お風呂から上がって私はすぐ妻に報告しました。
「さっき娘から聞いたんやけど、娘の事が好きな男の子が2人おるらしいんよ。付き合ったらどうって言ったら『世界中にたくさん男はおるんよ。』って言われたんよ。」
妻は大爆笑です。
そこから私は妻に自分の反省も伝えました。
「俺はその言葉を聞いて反省した。今までは職場から自転車で10分位の距離に彼女を作りたいと思っていたけど改めるわ。一駅先位までは足を伸ばして彼女作るわ。」
その言葉を聞いて妻は突然怒り出しました。
「誰に言っとんじゃ!!」
私はすぐ答えました。
「戸籍上は妻かな。」
何故か無言で妻に首を絞められました、間違ってないはずです。
あの怒りようからすると、もしかしたら知らぬ間に離婚していたのでしょうか?
明日市役所に行って調べてこようと思います。