備前焼

私の住んでいる岡山では備前焼が盛んです。

備前焼祭りと言って年に一度、備前焼を安く購入できるお祭りがあったり備前焼の陶芸教室がたくさんあったり地域に備前焼が根付いています。私も備前焼が好きで備前焼祭りは毎年必ず行っています。

そんな岡山にいる私ですがまだ陶芸教室に行った事はありません。

もう38歳にもなったので、そろそろ内面も磨いていかないといけません。

どうしたら内面を磨けるでしょうか。そうです、陶芸教室に行って備前焼のコップを作る事です。

思い立ったが吉日、私は会社の友人2人(男性43歳、女性38歳)を誘い一緒に陶芸を体験する事にしました。

家から車で30分ほどの所に「備州窯」という窯元があり、友人の車でそこに向かいまいした。

値段も3000円程で粘土500gを使って手回しロクロで自分のオリジナル作品を作る事ができます。

その日の体験教室の講師は30代前半位の比較的若い女性に担当してもらいました。

初めて備前焼を体験する人が大体1つの作品を作る時間は30分~1時間かかります。私は才能があったのか10分程で作ってしまいました。

他の2人はとても時間をかけて作っており、1時間近くかかりました。

私はその間暇だったため、色々できた作品に手を加え特殊なコップができてしまいました。

他の2人にできた作品を見てもらい感想を聞くと「変わっているね。」との評価でしたが、私はとても気に入りました。

形は独特ですが見るものを引き付ける力があり、私は実は陶芸家になるために生まれてきたのではないかと感じられる程の作品になりました。

乾燥と焼き上がりに3ヶ月程かかるらしく、できあがったら家に郵送してもらう事にしました。それから3ヶ月後できあがったコップが家に届きました。

そのコップを・・いや力作を見て私は今からでも陶芸家を目指すべきではないのか真剣に悩みました。

私の作品が飛ぶように売れ、時代の寵児となりもてはやされる姿が目に浮かび口元が緩んでしまいました。

その作品を台所に置いていた所、運悪く妻に見つかってしまい妻が言いました。

「何これ気持ち悪い。」

美的センスのない妻の言う言葉ですから私は気にせずその日は眠りにつきました。

次の日私が起きた所いきなり妻に話しかけられました。朝から妻が話しかけてくるなんて嫌な予感しかしません。

妻は顔をしかめて言いました。

「あのコップ台所じゃなく、他の場所に置いてくれんかな。あのコップ見てたら気持ち悪くて胸のザワザワが止まらんのよ。」

陶芸家を目指すかどうかはもう少しじっくり検討してみようかと思います。

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